とうえのブログ

若年性パーキンソン病でアラフォー難病女子の自由な思いや日常

無収入では療養も不安[お金の余裕は心の余裕]

こんにちは、とうえのです。

 

今回は収入が途絶えた時の実体験と傷病手当金という支援制度を活用したお話となります。

 

精神的なものと言われ、転換性障害と診断された2019年に仕事を休職、そして退職して無職になりました。

失職して働けない身体で、再就職もままならない状態だった時一番恐怖を感じていたことがあります。

それはジワジワとお金が減っていくことです。

 

当たり前ですが使えばお金は減っていきます。

働けず入ってくるお金もなく無収入で、わずかにある貯金を切り崩しながらの生活、その恐怖は消えることなく毎日毎日襲いかかってきました。

 

精神的にドーンッと一気にくる怖さではなくて、じりじりと差し迫ってくるタイプの恐怖…。

 

仕事をしていた頃は毎月給料日にお金は補充されていたので、そのような恐怖は感じていなかったわけでして。

というかそもそもその時は働けなくなる、稼げなくなるという未来なんて一ミリも全く考えていませんでした。

 

まさかこんな事態が訪れるなんて思ってもなかった過去の私は、汗水垂らして稼いだお金を自分の好きなように使いまくっていました。

ずっと働けてお金を稼いでいけると思っていたのですから。

 

ほんとに人生何が起こるかわからないものですね。

 

この世界で生きている限りお金は必要です。

食べるものを買うため、電気や水道、ガスを使えば使用料、住居や車の維持にもお金がかかります。

人間として最低限の生活をしていくのにお金はなくてはならないのです。

 

生きているだけで税金や保険料など支払わないといけないことにも絶望に近い感情を抱いてしまう時があります。

働けず稼ぐことができないという現状になり、あらためてもっとお金を大事に使えばよかった、貯めておけばよかったとひたすら後悔しています。

 

まぁ、後悔したところで事態は何も変わりはしないのですけどね。

 

時々人間以外の生物を見ては羨ましくなったりもします。

猫や鳥を見かけては(お金というものに悩まなくて羨ましい…)とか考える始末、もはや重症…。

お金という概念の悩みは人間であるからこその悩みだと思います。

 

傷病手当金という制度

仕事のことを悩み過ぎて抑うつ状態になった2019年1月、思い切って1ヶ月休職したいことを上司に伝えました。

その時会社のトップから休職中有給を使うか傷病手当金を使うか聞かれました。

 

傷病手当金なんて、今までに聞いたこともなく、休むなら有給かなと思っていましたが、有給は1ヶ月も残っていませんでした。

 

ただその時の精神状態としては(出勤したくない…、今すぐに仕事からはなれたい…、休みたい…)という気持ちだったのでお金のことは二の次に考えていました。

 

世の中には傷病手当金の支給を渋る会社があるそうですが、当時の職場は実は過去に何人も休職している前例があり、説明も手続きもスムーズでした。

 

傷病手当金のことをざっくり言うと、”健康保険制度の一つで病気や怪我などで仕事を休んだ際に支給されるお金”です。

 

働けず療養のために休職時に申請することで受給できます。

ちなみに傷病手当金は非課税で社会保険料控除の対象です。

 

傷病手当金が支給される条件

傷病手当金の支給を受けるには条件があります。以下の4つの条件を全て満たしていないと受給はできません。

①業務外の事由による病気やケガの療養ための休業であること

仕事につくことができないことの証明がある時も支給対象になります。

 

これについては当時かかっていた脳神経外科に「もうしんどいんです!仕事休みたいです!」と泣きついたら1ヶ月の休職の診断書を頂きました。

ほんとに精神的に追い詰められていて、診察時泣きながら話しました。

 

②仕事に就けないこと

状態の判定は療養担当者の意見等を基に、仕事内容を考慮して判断されるそうです。

とうえのは診断書をもらい、その中に仕事ができない旨が記載されていたためクリアでした。

 

③連続する3日を含んで4日以上仕事に就けない状態であること

仕事を休んだ日から連続3日間後4日目以降も仕事ができない日に対しても支給されます。

そのため3日間は有給を使い、4日目から傷病手当金をもらうことにしました。

 

④休業期間中に給与支払いがされていないこと

給与が支払われている期間には支給されません。

ただ、給与が支払われていても傷病手当金の金額よりも少ない場合は、その差額をもらえます。

 

傷病手当金の支給期間・金額

支給を開始した日から最長1年6ヶ月です。

 

とおえのの会社の休職期間は規定で半年間だったため、回復せず復帰の見込みが見られず半年後にやむなく退職しました。そして無職期間へと突入。なのでまるっと一年半もらい続けました。

 

傷病手当金の金額としてはざっくり言うと月額給与の2/3ほど。

有給休暇の場合は1日分の給与が丸々もらえていたのですが、長期間休むため傷病手当金の利用を勧められました。

 

お金がないと療養もままならない

申請については在職中は会社側が申請書を用意してくれて、それを自宅へ郵送してもらい記入後会社へ郵送していました。

 

1ヶ月の休職中に検査入院となり、休職延長申請、その後退院、身体が動かなくなり寝たきり状態で実家へ出戻り療養という出来事があり、退職後は自分で申請書を取り寄せて記入し加入していた健保組合へ提出しました。

 

記入し郵送のため封筒や切手の準備、担当医師が記入するページもあるので通院のたびに依頼など、まぁめんどくさかった。

調子の良い日まとめて数ヶ月分の申請書を記入しておきました。

 

しかし申請すればもらうことができるものなので、無収入の時精神的にもありがたかったですね。

 

ただ、傷病手当金受給中の期間でも容赦無く社会保険料は請求されます。

入ってきた金額から支払ってはいましたが、これは痛かった…。

でもしょうがないですね。生存税だと思って払っていました。

 

結論、貰えるものはなんとしてでも貰っておいた方が良い!

 

お金の余裕は心の余裕です。

では今回はこの辺で。誰かの参考になれば幸いです。

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